ニュース&プレスリリース
ロンドン2024年3月 20日
フィンランドの冷間圧延工場向けスタンド駆動装置を追加受注
- SSABがNo.1スタンドの更新完工後、包括的なミルスタンド近代化のために追加発注
- タンデムコールドミルの駆動装置一新で最新の規格に適合
- 2026年5月までに導入完工予定2026
2023年初春、プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)はフィンランド、ハメーンリンナ(Hämeenlinna)にある Svenskt Stål AB (以下、SSAB)の4スタンドタンデムコールドミルのNo.1スタンド向けに圧延機駆動装置を受注しました。 このミルスタンド駆動近代化工事のフェーズ2は2023年後半に実施され、当社は最終検収証(FAC)を受領しています。 その前に完工したフェーズ1の成果もあって、SSABは当社にフェーズ3、4、5の工事を追加発注しました。
新システムのスムーズな統合
近代化のフェーズ1では、No.1 ミルスタンドの変圧器、駆動装置、モーターを含む駆動システム一式をアップグレードしました。 この工事はSSABの期待に応える結果を出し、新システムと既存システムのスムーズな統合も高く評価されています。当社はフェーズ1完工後すぐにSSABより引続きの工事を受注しました。 当社はフェーズ1完工後すぐにSSABより引続きの工事を受注しました。
タンデムコールドミルの稼働率が向上
フェーズ3と4では、残りのミルスタンドの変圧器、駆動装置、モーターが、フェーズ1と2と同様の方法で近代化されます。 フェーズ5では、老朽化したモーターを改修し、近代化済みの他のモーターの代替として使用できるようにします。 この大規模な更新の目的は、将来にわたってミルスタンド駆動装置のスペアパーツを確保できるようにすることですが、 なによりも、タンデムコールドミルの稼働率を向上させることです。
プライメタルズ テクノロジーズとSSABは、ここ数年の間に、タンデムコールドミルのレベル2自動化システムの近代化(2022年)、同工場のレベル1自動化システムの近代化(2017年)など、複数のプロジェクトを成功させてきました。 直近のプロジェクトは、両社の緊密なパートナーシップをはっきりと示しています。
超高強度安全構造用スチール
1972年に設立されたSSABハメーンリンナ製鉄所では約1,000人が就業しています。 4スタンドのタンデムコールドミルは、幅660~1,575ミリメートル、厚さ0.35~3.1ミリメートルのコイルを生産します。 SSABは同製鉄所において、冷間圧延鋼材、メタルコーティング鋼材、カラーコーティング鋼材から、コイル、精密管、中空断面、鋼板、スリットストリップを製造しています。これらの製品は、自動車(たとえば自動車の超高強度安全構造)、建設、家庭用電化製品製造などの分野で、幅広い用途に使用されています。 これらの製品は、自動車(たとえば自動車の超高強度安全構造)、建設、家庭用電化製品製造などの分野で、幅広い用途に使用されています。
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は、三菱重工グループの100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。
公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp