ニュース&プレスリリース
ロンドン2023年5月 03日
ティッセンクルップ ラッセルシュタイン製鉄所のスリットライン近代化工事を完工
- スリットラインの電気と自動化システムの近代化で効率化と稼働率の向上を実現
- 最短の操業停止期間で工事完遂、工事後の急速立上を実施
プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)は、ティッセンクルップ(thyssenkrupp)のドイツ、アンデルナハにあるラッセルシュタイン製鉄所におけるスリットライン近代化工事(No. 1スリットラインのレベル1自動化システムとドライブシステムを更新)を完工しました。
ティッセンクルップが本プロジェクトに当社を選んだ理由は、当社の標準化された適応性のある自動化システムにより操業停止期間が最小限に抑えられ、再稼働後わずか3日間でフル生産態勢に戻すことが評価されたこと、自動化システムに実績があること、最近別のプロジェクト成功例があったことです。
オペレーションが容易に
当社は、エンジニアリング、プロジェクト管理、この度導入したシステムの実装を担当しました。仕上げラインの標準的なレベル1自動化ソリューションは、エンジニアリングの段階で、ラッセルシュタイン鉄鋼所の個別のニーズに適合させました。そのため、ライン調整、シーケンスとサポート機能、材料追跡、診断、データ管理、補助制御機能など、自動化に関連するすべての側面に対応するオールインワンソフトウェアとなりました。ACおよびDCドライブの新技術、油圧ドライブ制御システム、そしてスリットラインの安全対策ソフトウェアも提供しました。
本プロジェクトでは、スリットラインの操作をより容易にする、直感的に扱えるデザインと高度な診断機能を備えた、最先端のビジュアルヒューマンマシンインターフェース(HMI)の導入も行いました。スリットラインの診断機能が大幅に向上したため、より効率的なメンテナンス作業が可能となりました。
稼働率が向上
この度の近代化により、ラッセルシュタイン製鉄所のスリットライン稼働率が向上しました。また、ラインを最新の規格に準拠させたため、スペアパーツの供給がし易くなりました。
1760年に設立されたラッセルシュタイン製鉄所は、厚さ0.100~0.499 ミリメートルのブリキまたは特殊クロムめっきシートを製造しています。鋼材の90%以上が包装分野で使用される他、自動車やエレクトロニクス産業でも使用されています。現在、同社は80ヵ国、約400社の顧客を持ち、ヨーロッパ最大の包装素材メーカーの一つとなっています。
アンデルナハ、ラッセルシュタイン製鉄所にて
(左)ティッセンクルップ ラッセルシュタイン プロジェクトマネージャー Markus Reth
(右)プライプライメタルズ テクノロジーズ プロジェクトマネージャー Jann Vogelgesang
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は、三菱重工グループの100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。
公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp