ニュース&プレスリリース
ロンドン、2021年3月 25日
サウスワイヤ社キャロルトン工場向け銅棒圧延機を受注
- サウスワイヤ社の近代化と事業持続戦略の重要な設備
- 新設圧延機は電解タフピッチ(ETP)銅棒の生産能力を拡大
サウスワイヤ社(Southwire Company, LLC)は、近代化と持続可能性に向けた長期戦略のため、銅棒圧延設備SCR-9000Sを新設します。プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は、サウスワイヤ社が特許取得済みであるSCR(Southwire Continuous Rod)システムを構成する圧延機とコイラー(巻取機)のエンジニアリング、製作、および試運転を担当します。この銅棒圧延設備は、ワイヤやケーブル用の電解タフピッチ(ETP)銅棒を生産します。新しい圧延設備は米国ジョージア州キャロルトンにあるサウスワイヤ社の工場に設置され、世界最大の銅棒生産能力を持つSCRシステムとなります。
この新設される圧延設備は、1980年から稼働してきた同社既存の銅棒圧延設備を置き換えます。既存システムは、何度もの改造を経て長年、同社のワイヤ・ケーブル事業への銅棒主要供給源となっていますが、本プロジェクトの完工次第、廃止される予定です。
「技術について言えば、世界で生産される全銅棒の実に50パーセントが、その寿命のある時点で我が社のどこかのSCRシステムを通り抜けます。これは重大な事実です」と、サウスワイヤ社の金属担当副社長であるCharlie Murrah氏は述べています。「キャロルトン市にある当社の銅棒製造工場はすでに40年以上を経ており、製造工程の継続性と効率性を考えると、最新のSCRシステムにアップグレードすべき時期に来ています。新しいSCRシステムの設置は、今後数十年にわたって私たちの競争力と持続可能性を維持していくことに役立つでしょう。」
当社の供給範囲は、粗圧延機2基、せん断機およびテーブル2台、8スタンドの仕上げ圧延機(独立駆動型スタンド装備)1基、洗浄ライン、ピンチロール2台(うち1台は4方向ワックス塗布装置搭載)、ローラー式ターンダウン装置1台、棒コイラー、潤滑システム、ガイド装置、ならびに、サウスワイヤ社が供給するコイル計量、自動パレット段ばらし、コンパクティング・バンディングの各装置をサポートする全自動再循環コンベア装置1台です。この圧延設備は、直径8 mm、12.7 mm、15.6 mm、19 mmの銅棒の生産が可能です。これは、サウスワイヤ社のワイヤ・ケーブル事業に向けて当社が供給する5基目の棒圧延機であり、同社は以前に、当社の前身であるMorgan Construction社の製造した銅棒圧延機1基とアルミ棒圧延機3基の発注実績があります。
テクノロジーとイノベーションをリードするサウスワイヤ社は、北米最大のワイヤ・ケーブルメーカーで、子会社とともに、ビル用のワイヤおよびケーブル、メタルクラッドケーブル、ポータブル電子機器用コードなどのほか、ユーティリティ製品、OEMワイヤ製品、および特注製品を製造しています。さらに、組立済製品、建築業者用機器、ハンドツールも販売しています。同社の製品と、地域社会への貢献や持続可能性へのビジョンについては、同社のホームページ「www.southwire.com」をご覧ください。当社は、過去50年にわたり、サウスワイヤ社の顧客向けに120基以上の非鉄圧延機を製作し、約40基の改造を行ってきました。
SCRは、サウスワイヤ社(Southwire Company, LLC)の登録商標です。
プライメタルズテクノロジーズがサウスワイヤ社向けに製作するSCR 9000S銅棒圧延機の標準配置
プライメタルズテクノロジーズ (Primetals Technologies, Limited)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は三菱重工およびパートナーの出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。
公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp.