ニュース&プレスリリース
ロンドン2023年1月 25日
ゲルダウとの共同パイロットプロジェクトで保守に関する総合デジタルサポートテストが成功
- 鉄鋼メーカーとプライメタルズテクノロジーズの専門家をつなぐデジタルライフサイクルサービスプラットフォーム「m.space」
- ブラジルの鉄鋼メーカー、ゲルダウとのパイロットプロジェクトでのサービスリクエストすべてに対応
- 対話型アプリでトラブルシューティング、デジタルサポート、コンサルティングを実施
プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)は、ブラジルの鉄鋼メーカー、ゲルダウ(Gerdau)のメンテナンスチームとの共同パイロットプロジェクトを完了しました。ブラジルのオーロブランコにあるゲルダウのプラントで行われたこのプロジェクトでは、ゲルダウが連鋳機のスペアパーツに関する技術情報にアクセスし、当社開発のプラットフォームームm.spaceを介してオンラインで作成したサービスリクエストをそのまま当社に送信しました。
m.spaceは、鉄鋼メーカーがサービス関連の依頼や質問を当社の専門家に簡単かつ迅速に伝えられる、総合的なデジタルプラットフォームです。扱う内容は、スペアパーツ、プラント図書、機械・電気・自動化に関するリモートライブサポートなど多岐にわたります。
リモートでリクエストに対応
ゲルダウ オーロブランコ連鋳機メンテナンススペシャリスト Euder Melo氏談
「m.spaceは、私たち顧客をプライメタルズ テクノロジーズとつなぐ新しいインターフェースです。南北アメリカのゲルダウ全拠点での導入も検討しています。」
m.spaceは、キャスターロールの遠隔点検、取鍋タレットの状態監視システムによるデータ解析、Dynawidth、Dynaflex、ASTCシステム、Strand Checkerといった当社の技術パッケージの自動化サ
ポートなど、多様な内容の依頼を受け付けます。
本プロジェクトで出されたリクエストは、技術的に特殊であり、高度な専門性が要求されるものでした。当社は、リクエストに対応するのみではなく、メンテナンス分野での専門知識やm.spaceの過去のトラブルシューティングデータの活用により、ゲルダウにさらなる知見を提供しました。
デジタルサポート
従来、メンテナンス上の問題多くは、フィールドサービスエンジニアが現地で対応する必要がありましたが、当社は鉄鋼メーカーをデジタルで支援する技術を開発しました。この技術により、出張費が発生せず、より早く、より低コストでメンテナンス上の問題を解決することができます。
当社の専門家が、鉄鋼メーカーのサービス技術者を、トラブルシューティングの初期段階から問題の完全解決までサポートします。スマートグラス、携帯電話、タブレットを使い、当社のチームが現場の技術者と常に対話しながら作業を進めます。
ゲルダウは121年の歴史を持つブラジル最大の鉄鋼メーカーで、南北アメリカで長鋼製品の主要メーカーの一つであり、世界で最も著名な特殊鋼メーカーの一つでもあります。ゲルダウは9カ国で事業を展開し、農業、自動車、建設、流通、エネルギー、工業、鉱業の各市場に製品を提供しています。
プライメタルズ テクノロジーズのデジタルサポートを受けるスマートグラスを装着している、ゲルダウ オーロブランコプラントの連鋳機メンテナンススペシャリストEuder Melo氏
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は三菱重工およびパートナーの出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。
公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp