ニュース&プレスリリース
ロンドン2015年2月 19日
クエートスチール社の棒鋼圧延ラインの近代化を受注
- 国際規準での棒鋼生産
- インライン冷却システムでオペレーションコストの削減
- 高生産性の熱間シャー
プライメタルズ テクノロジーズは、クエートの製鉄会社である United Steel Industrial Company よ りクエート Shuaiba Industrial Area の棒鋼圧延機の近代化工事を受注した。この圧延機は、インライ ン冷却システム(PQS, Pomini Quenching System)と最新の高性能な分割シャーを装備している。本焼入 システムにより、高価な合金元素をほぼ添加することなく、必要な機械的性質を持つ製品を生産できる。 この技術は、クエートスチールの輸出を押し上げるものである。近代化される圧延ミルは 2015 年後半 に稼働予定。
クエートスチールは 1996 年に民会企業として設立された。圧延ラインはVAIによってコンパクトカ セットミルとして設計され 1999 年に納入された。現在の生産能力は 8~40mmの範囲の棒鋼を年間 65 万tである。8〜10mm 径の棒鋼には 3 条スリット圧延モード、12mm 径の棒鋼には 2 条スリット圧延モー ドである。このミルは普通棒鋼を生産する。
改造の中心設備として、Pomini Quenching System(PQS)が仕上げミル最終スタンドと冷却床の手前の分 割シャーとの間に据え付けられる。PQS は降伏強度と良好な溶接性を可能とする。この事は、ニオブや バナジウムのような高級な金属が大幅に除去される事を意味する。 処理済みの棒鋼は、微細組織の包 晶鋼コアと硬いマルテンサイトの表層を持つ。更にプライメタルズ テクノロジーズは、高出力型熱間 分割シャーおよび焼入後や、キュリー温度以下の材料に用いられる電磁ブレーキを備えた冷却床入側テ ーブルを新規設備として供給する。
プライメタルズ テクノロジーズは、プロセス全体の設計およびエンジニアリングに責任を持つ。その 供給範囲は、モーターとドライブだけでなく、給油装置、水処理設備、中・低電圧トランス、低電圧配 電システムや新規納入設備用レベル 1 制御装置および既設レベル 2 とのインターフェース、建設と調整 のアシストを含む。
PQS(マルチスリットオペレーション用) 高価な合金元素をほぼ添加することなく、必要な機械的性質を持つ製品を生産できる。
Primetals Technologies, Limited は本社を英国、キャンバリーのフリムリーに置き、金属鉄鋼産業にとって、エンジニアリングやプラント 建設全般の、世界的リーダーかつライフサイクル・パートナーです。当社は電機、オートメーション及び環境の総合ソリューションを含めた 技術、製品、サービスの一式を提供します。鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野部門にも最新の圧延ソリューションをお届 けします。当社は三菱重工グループで、株式会社日立製作所、並びに株式会社 IHI が資本参加している三菱日立製鉄機械と、シーメンス・グ ループのシーメンス VAI メタルズテクノロジーズ社の合併により発足しました。出資比率は三菱日立製鉄機械が 51%、シーメンスが 49%です。 発足時の従業員数は全世界で約 9,000 人。詳しくは、以下の URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト:www.primetals.com