ニュース&プレスリリース
ロンドン、2020年10月 01日
オーストリアのフェストアルピーネ社向けブルーム連続 鋳造機が稼働開始
- 年産能力 95 万トンの 4 ストランド(条)式鋳造ライン
- 同タイプではデジタライゼーションを導入した最新型
- 初鋳造から全自動化を実現
オーストリアのフェストアルピーネ社は先進技術を採用して産業用鉄鋼製品を生産する国際的な企業で す。同社レオーベン製鉄所において、プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)製の 4 ストランド(条)式ブルーム連続鋳造機が稼働を開始しました。この新型鋳造機は、同タイプとしては デジタライゼーションを導入した最新型鋳造機であり、初鋳造から全自動で操業しました。この連続鋳 造機 4 号機(CC4)は、既存の 2 号機(CC2)をリプレースするものです。4 ストランドの操業で、最 高品質のブルームを年間 95 万トン生産できるように設計されています。
当社は、基本および詳細エンジニアリングと機器の供給、据付を担当し、試運転の指導を行いました。 この連続鋳造機は、直径 230 ミリメートルの丸ブルームと、断面 270 x 360 ミリメートルのブルームを 生産できますが、断面 440 x 330 ミリメートルの生産も可能です。生産品は、レール鋼、浸炭焼き入れ 鋼、快削鋼、継目無管用鋼、調質鋼、ばね鋼、冷間圧造および冷間押出鋼、タイヤコード鋼、冷間加工 鋼、軸受鋼、および溶接棒鋼に処理されます。
このブルーム連続鋳造機には、油圧式鋳型オシレーター「ダイナフレックス(DynaFlex)」と鋳型の湯 面レベル制御システム「レブコン( LevCon)」が搭載されています。さらに、ストランドガイドシス テムにおいて、二次冷却システム「ダイナックス 3D(Dynacs 3D)」、ロール間隙の全自動制御シス テム「ダイナギャップ(3D DynaGap 3D)」、および軽圧下システム「ダイナミック ソフト リダクシ ョン( Dynamic Soft Reduction)」を併用することで、一貫して高品質なブルームの鋳造を実現します。 また、ダイナックス 3D (Dynacs 3D)によって移動範囲を制御するオンライン移動式ストランド攪拌 装置も設置されています。保温ボックスの搬入出用として、在庫管理用生産計画システムと連動する全自動のクレーンも設置され ています。納入品目には、特殊なメカトロニクスパッケージと統合オートメーションソリューションも 含まれていました。
本 連 続鋳 造機 を発 注し た フェ スト アル ピーネ ス チー ル ド ナウ ビッ ツ社 ( voestalpine steel DonawitzGmbH)は、フェストアルピーネ社の子会社であり、現在、オーストリア中部のレオーベンで、 世界で最もコンパクトで近代的な LD 製鉄所を運営しています。
フェストアルピーネ社レオーベン製鉄所における、ブルーム連続鋳造機 4 号機(CC4)の初鋳造
プライメタルズ テクノロジーズ (Primetals Technologies, Limited)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、 プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライ ゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野 を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は三菱重工およびパートナーの出資によるグループ会社 で、従業員数は全世界で約 7,000 人です。詳しくは、下記 URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト: www.primetals.com.