ニュース&プレスリリース
ロンドン2018年6月 21日
オランダのタタスチール・パッケージング社向け連続焼 鈍ライン近代化工事を完工
- 新しい制御システム投入により焼鈍ラインを今後 20 年間に渡って適切に制御
- 契約から性能試験完了まで 14 ヵ月で完工
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は、オランダのエイマイデンにあるタタス チール・パッケージング社(Tata Steel Packaging)の連続焼鈍ライン「CA 12」の電気制御機器とオー トメーション装置の近代化工事を完工し、ラインの操業が開始されました。この近代化プロジェクトで は、同社の焼鈍及び二次冷間圧延の約半分の生産量を処理する焼鈍ラインを今後 20 年間に渡って正常 に稼働させることを目指して、マシンインターフェース(HMI)やモーター駆動装置を含む制御システ ムをそれぞれ交換しましたが、契約から性能試験完了まで 14 ヵ月で完工しました。
当社は、入側セクション、ストリップクリーニング、加熱炉、2 スタンド方式 6-Hi 型テンパーミル、マ グネット式ベルト搬送装置付き出側セクションなどを含む完全自動化ライン全体をカバーする制御シス テムと、駆動モーター239 基を納入し、ギアモーター153 台を交換しました。また安全制御システムに ついても、既存システムから新システムに更新しました。
新しい機器及びシステムの動作確認とプログラミングをプラント稼働停止前に事前検証するために、数 週間に渡って詳細な最終検収テスト(FAT)が行われ、お客様のオペレーターも模擬制御シミュレータ でトレーニングを受けるなど準備を進めました。装置一式の据付けと性能試験は 3 週間のプラント稼働 停止期間中に行われましたが、稼働再開後のスタートアップ曲線の立ち上がりも早く、3 週間で所定の 生産レベルを達成しました。
エイマイデンのタタスチール社のパッケージング事業は、厳しい要求の缶製造向けに、ブリキ(すずメ ッキ鋼板)、ティンフリースチール(ECCS:すず無し鋼板)、ブリキ原板、市場をリードするラミネ ート鋼板「プロタクト(Protact)」、絞りしごき(D&I)缶用の清浄鋼板、缶ふた開口対応の高強度で 成形性の高い鋼板、コイル装入方式の缶製造に最適なコーティング鋼板まで、高性能なスチール製品を 幅広く取りそろえています。焼鈍ライン「CA 12」は、毎分最大 600 m の処理速度で、厚さ 0.15 mm か ら 0.5 mm 鋼板を処理するよう設計されています。
Protact はタタスチール社の登録商標です。
プライメタルズテクノロジーズがタタスチール・パッケージング社 (オランダ・エイマイデン)向けに近代化した連続焼鈍ライン「CA 12」で処理されたコイル。
プライメタルズ テクノロジーズ (Primetals Technologies, Limited)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業における、エンジニアリン グ及びプラント建設全般の世界的リーダーかつライフサイクル・パートナーです。当社は電機、オートメーション及び環境の総合ソリューショ ンを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューション をお届けします。当社は、株式会社日立製作所ならびに株式会社 IHI が資本参加している三菱日立製鉄機械と、シーメンス・グループのシーメ ンス VAI メタルズテクノロジーズ社の統合により発足した三菱重工のグループ会社です。出資比率は三菱日立製鉄機械が 51%、シーメンスが 49%です。従業員数は全世界で約 7,000 人。詳しくは、下記 URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト:www.primetals.com