ニュース&プレスリリース
ロンドン2020年2月 19日
インドの JSW スチール社向け条鋼圧延機近代化工事を 完工
- 加工可能な最大ブルームサイズが 220 mm に増大
- 圧延製品のサイズとグレード範囲が拡大
- 圧延品質の改善により欠陥が低減、材料歩留まりが向上
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は、このたびインド・セーラムの JSW Steel Ltd(以下、JSW スチール社)向け条鋼圧延機の近代化工事を完工し、最終検収書(FAC)を受領しま した。本近代化プロジェクトの中心となったのは、Red Ring スタンドを装備した新しい可逆式粗圧延機 群で、これにより、加工可能なブルームのサイズが 220 ミリメートルに増大し、その結果、圧延製品の サイズとグレード範囲が拡大します。また、高剛性の Red Ring スタンドは圧延品質をさらに改善する ため、欠陥品が減り、材料歩留まりが向上します。
インド有数の鉄鋼メーカーであり鉄鋼輸出企業である JSW スチール社は、特に条鋼製品においてイン ド最大の生産能力を誇ります。JSW スチール社のセーラム製鉄所(タミル・ナドゥ州)には、合金鋼と 特殊鋼用としてはインド最大の一貫製鉄プラントがあり、ブルームやビレット、鋳鉄品、さらに 5.5 ミ リメートルから 240 ミリメートルまで様々な寸法の 850 種以上の特殊鋼からなる圧延条鋼製品を生産し ています。インド南部の自動車工場からの需要に応え、同製鉄所の圧延製品は、ドライブシャフト、歯 車、軸受、サスペンション、クランクシャフト、カムシャフトなどの自動車部品製造に利用されていま す。
今回新設された可逆式粗圧延機群は、第 4 世代の水平 Red Ring スタンド 1 基と、同じく第 4 世代の摺 動式垂直 Red Ring スタンド 1 基で構成されており、長さ 8 メートル、160 x 160 ミリメートルまたは 220 x 220 ミリメートルサイズのブルームが、最大 10 パスのリバース圧延を経て 104 x 112 ミリメートルの中間製品に圧延され、既存の仕上圧延機へと送られます。加工鋼種は、建設、工具、バネ、および 軸受用の特殊鋼です。
当社は、粗圧延機群に加えて、機械設備、ガイドシステム、粗圧延機群出側の油圧式クロップシャー設 備、既存の仕上圧延機列出側のコンバーチブル分割シャー設備、レベル 1 オートメーション(メカトロ ニクスパッケージ)、さらに据付と試運転のコンサルティングサービスも担当しました。
Red Ring はプライメタルズテクノロジーズの登録商標です。
プライメタルズテクノロジーズによる近代化工事が完工した、インド JSW スチール社 セーラム製鉄所の可逆式粗圧延機群
プライメタルズ テクノロジーズ (Primetals Technologies, Limited)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、 プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライ ゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野 を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は三菱重工およびパートナーの出資によるグループ会社 で、従業員数は全世界で約 7,000 人です。詳しくは、下記 URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト: www.primetals.com.