ニュース&プレスリリース
ロンドン2017年4月 06日
イタリアのヴァルブルーナ製鉄向けビレット連鋳機 近代化工事が完工し操業開始
- 断面 180 ミリ角のステンレス鋼及び特殊合金鋼用ビレットを生産
- 近代化により大型サイズのビレットが生産可能に
- さらなる大型ビレット生産も可能な設備仕様に
プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies, Limited)は、イタリアの製鉄会社ヴァルブ ルーナ社(Acciaierie Valbruna S.p.A.)のボルツァーノ工場向けの近代化工事を完工し、3 ストランド (条)方式ビレット連続鋳造機が操業を開始しました。近代化工事により本プラントは、最大 180 ミリ メートル角のステンレス鋼および特殊合金鋼のビレットの生産が可能になりました。また、鋳造機の湾 曲半径を 7 メートルから 9 メートルにまで拡大して、さらに大断面のビレットを生産する改造工事も可 能な仕様としています。
プライメタルズ テクノロジーズは、1992 年にボルツァーノ工場へ、湾曲半径 7 メートル、年産能力 20 万トンの 3 ストランド(条)方式ビレット連続鋳造機を納入し、2015 年には、稼働率向上を目指して この連鋳機を改良。今回の近代化工事は 2016 年 9 月の計画休止期間中に実施されました。
今回の近代化工事では、この湾曲半径を 9 メートルに拡大しました。これは 160 ミリメートル角以上の 大断面ビレット製造に不可欠ですが、同時に、将来的な 200 ミリメートル角のビレット製造への能力拡 張の基盤も構築できました。また今回の工事では、160 ミリメートル角および 180 ミリメートル角の大 型鋳型に対応して油圧式オシレータを改造し、二次冷却装置を新設したほか、出側には新たに垂直型油 圧せん断機(切断能力 800 トン)を設置しました。
ヴァルブルーナ社は、イタリア北東部のヴィチェンツァに拠点を置き、イタリア鉄鋼業界のマーケット リーダーとして、ステンレス鋼および特殊合金を製造。同社の従業員数は 1,500 名で、年間 17 万トン の高品質特殊鋼を生産しており、ボルツァーノ工場は丸棒と六角形断面のステンレス棒鋼および特殊合 金棒鋼の生産に特化しています。
プライメタルズ テクノロジーズがイタリアのヴァルブルーナ社製鉄.ボルツァーノ工場 に納入した 3 ストランド(条)方式ビレット連続鋳造機
Primetals Technologies, Limited は本社を英国、ロンドンに置き、金属鉄鋼産業にとって、エンジニアリングやプラント建設全般の、世界的 リーダーかつライフサイクル・パートナーです。当社は電機、オートメーション及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービス の一式を提供します。鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野部門にも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は三菱重 工グループで、株式会社日立製作所、並びに株式会社 IHI が資本参加している三菱日立製鉄機械と、シーメンス・グループのシーメンス VAI メ タルズテクノロジーズ社の統合により発足しました。出資比率は三菱日立製鉄機械が 51%、シーメンスが 49%です。従業員数は全世界で約 7,000 人。詳しくは、下記 URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト:www.primetals.com