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A special crane moves the rolling stand R1 to its new position as R 3 in the Arvedi ESP line of Acciaieria Arvedi in Cremona, Italy. The modernization project was carried out by Primetals Technologies and is part of an upgrade aimed at raising the line´s production capacity to 3 million metric tons per year.

ロンドン2020年12月 10日

イタリア、アルベディ社 クレモナ製鉄所の Arvedi ESP ラインのアップグレードで生産能力を増強

  • 生産量と品質をさらに向上
  • 年間生産能力を世界記録となる 300 万トンまで増強することへの第 1 ステップ
  • 高付加価値製品の市場投入が実現
  • スケジュールより 3 日前倒しで再稼働

 

イタリア、アルベディ社 クレモナ製鉄所の Arvedi ESP(エンドレスストリップ生産)ラインがア ップグレードを経て再始動しました。プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies) による近代化工事ではまず、連続鋳造機を更新し、質量流量を上げて生産能力を増強しました。 このアップグレードは、ESP ラインの年間総生産能力を 300 万トンまで上げることへの第 1 ステ ップです。製品品質も向上します。近代化工事の全作業は 2019 年 12 月と 2020 年 8 月の定期シ ャットダウン中に実施し、スケジュールより 3 日前倒しで ESP ラインを始動しました。再稼働後 1 ヵ月で、生産量が以前の水準を上回りました。

 

イタリアのアルベディ社 クレモナ製鉄所の Arvedi ESP ラインは稼働開始より 10 年を経過し、当 社はこの間に培われた品質および生産量の向上ノウハウを基に、アップグレード工事を実施しま した。2 台の鋳造セグメントの追設で凝固距離が 21.8 メートルまで伸ばされました。また、鋳造 の厚さが 105mm まで増加し、世界の薄スラブ鋳造プラント最高の 1 時間あたり 450 トンの生産 量を実現しています。追設セグメントに必要なスペースは、粗圧延機 R1 を移動させて、新たに R3 圧延機にすることで確保しました。凝固距離を伸ばせる柔軟性と、圧延機 R1 を R3 の位置に 移動させるオプションは、基礎を含めてすでに 2006 年当初よりプラント設計で予定されていまし た。

 

 

さらに、ESP メルトショップの電気炉(EAF)もアップグレードにより、レードルのサイズをタ ーレットとともに拡張し、新しいソフトウェア機能を加えました。自動化モデルの向上により、 さらに高価値の製品が市場に提供可能になります。

 

アルベディ社 クレモナ製鉄所の ESP ラインは、世界初のエンドレスストリップ生産ラインであり、 2009 年に始動しました。アルベディ社 クレモナ製鉄所は既存の ISP(Inline Strip Production)ラ インを活用しつつ、薄板の製造における欧州初、世界では 2 番目のミニミルも稼働しています。 ホットコイルの形状で鋼板を生産するための両ラインは、同社独自の溶鋼生産用メルトショップ に適合しています。

イタリア、アルベディ社 クレモナ製鉄所の Arvedi ESP ラインで、特殊クレーンによ り粗圧延機 R1 を R3 として新たな位置まで移動。プライメタルズテクノロジーズにる この近代化プロジェクトは、ラインの年間生産能力 300 万トンを目指す。

プライメタルズ テクノロジーズ (Primetals Technologies, Limited)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、 プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライ ゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野 を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は三菱重工およびパートナーの出資によるグループ会社 で、従業員数は全世界で約 7,000 人です。詳しくは、下記 URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト: www.primetals.com