ロンドン2018年9月 25日

米国のゲルダウ特殊鋼ノースアメリカ社向け電気炉製鋼 工場近代化工事を受注

• 既存の電気アーク炉を近代化
• ツインレードル炉とマテリアルハンドリングシステムを新設
• 年産能力を 16 万トン増強
• 高度な自動化設備とロボットシステム「LiquiRob（リキロボ）」の使用によりプラント全体を最適 化
• ロボットシステム「LiquiRob（リキロボ）」により作業員の安全性をさらに向上

プライメタルズテクノロジーズ（Primetals Technologies）は、米国のゲルダウ特殊鋼ノースアメリカ 社（Gerdau Special Steel North America）からミシガン州モンローにある電気炉製鋼工場の近代化工事 を受注しました。年間 16 万トンの圧延能力増強を目指す本プロジェクトでは、既存の電気アーク炉を 近代化し、ツインレードル炉とマテリアルハンドリングシステムを新設します。さらに工場全体にわた る自動化とロボットシステム「LiquiRob（リキロボ）」の採用により生産性と信頼性が向上、工場のワ ークフローの最適化と操業コスト削減が実現し、同時に作業員の安全性も向上します。このレードル炉 とマテリアルハンドリングシステムは 2019 年末に、近代化される電気アーク炉は 2020 年中頃に、それ ぞれ運転開始の予定です。

ゲルダウ特殊鋼ノースアメリカ社は、主に自動車産業で使用される特殊棒鋼を製造する大手メーカーで、 このプロジェクトは合計約 8 千万ドルの投資プロジェクトの一環です。 当社は電気アーク炉、110 トンのツインレードル炉、マテリアルハンドリングシステム及び鋼構造物な どの各処理プロセスについてのエンジニアリングと機器納入、関連する電気設備と自動化装置、交換機 を含む電源供給機器などの納入、さらに工場全体にわたるプロセス完全自動化、すべての設備の据付け と試運転指導を担当します。

温度測定やサンプル採取など、危険性のある作業は 3 基のリキロボが処理します。砂充填自動化、秤量 システムおよび出鋼口用自動マニピュレーターなどのソリューションにより電気アーク炉の運転が最適 化されます。

米国のゲルダウ特殊鋼ノースアメリカ社のモンロー電気炉製鋼工場で稼働中の電気ア ーク炉。プライメタルズテクノロジーズはこの電気アーク炉を近代化し、新しいツイ ンレードル炉とマテリアルハンドリングシステムを納入（写真提供：ゲルダウ特殊鋼 ノースアメリカ社）

プライメタルズ テクノロジーズ (Primetals Technologies, Limited)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業における、エンジニアリン グ及びプラント建設全般の世界的リーダーかつライフサイクル・パートナーです。当社は電機、オートメーション及び環境の総合ソリューショ ンを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューション をお届けします。当社は、株式会社日立製作所ならびに株式会社 IHI が資本参加している三菱日立製鉄機械と、シーメンス・グループのシーメ ンス VAI メタルズテクノロジーズ社の統合により発足した三菱重工のグループ会社です。出資比率は三菱日立製鉄機械が 51%、シーメンスが 49%です。従業員数は全世界で約 7,000 人。詳しくは、下記 URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト：www.primetals.com