ロンドン2020年9月 29日

中国の HBIS 唐山鋼鉄向け連続亜鉛めっきライン 2 基が 完工

• 当社が納入した既存の冷間圧延機に連続亜鉛めっきラインを追設
• 高張力鋼板の年間生産能力が 65 万トン増大
• 自動車産業向けの表面処理鋼板を生産
• アルミニウム‐シリコンめっき用の特殊な技術パッケージも導入

このたび、プライメタルズ テクノロジーズ（Primetals Technologies）は、中国の HBIS 唐山鋼鉄集団 有限責任公司（以下、HBIS 唐山鋼鉄）向け冷間圧延機 2 号機拡張計画の一環である連続亜鉛めっきラ イン（CGL）2 基を完工しました。今回導入された No.5 CGL および No.6 CGL の 2 基によって、同社 の高張力めっき鋼板の年間生産能力は 65 万トン増大することになります。これらの鋼板は主に自動車 産業向けに供給されます。新ラインは、既存冷間圧延機に隣接して新しく据付けられましたが、この既 存冷間圧延機も当社が以前に納入し、2015 年の初めに稼働を開始したものです。一方の No.6 CGL ライ ンには、アルミニウム－シリコンめっき用の特殊な技術パッケージも採用されました。

HBIS 唐山鋼鉄は、河鋼集団（Hesteel Group）すなわち、かつての河北鋼鉄集団（Hebei Iron and Steel Group：HBIS）の一員で、年間約 4,700 万トン（2018 年度）の生産量を誇る中国最大規模の鉄鋼メー カーです。冷間圧延機 2 号機は、タンデム酸洗ライン、連続焼鈍ライン、および亜鉛めっきラインで構 成されています。この圧延機の高張力冷延鋼板の年産能力は 180 万トンで、中国の自動車産業向けに高 級鋼も生産しています。今回当社が納入した 2 基の亜鉛めっきラインは、高級鋼の生産能力の増強を目 指した第 2 次拡張計画の一環として導入されました。これらのラインは、車体用の鋼板に加え、熱間成 形用のアルミニウムめっき鋼板も生産します。

当社は、ラインの機械、電気、およびプロセス技術設備のエンジニアリングと製造、供給を担当しまし た。No.5 CGL の年間処理能力は約 25 万トンで、幅 850～1,300 ミリメートル、厚さ 0.18～1.5 ミリメ ートルの冷延鋼板を処理できます。一方 No.6 CGL は、幅 850～1,600 ミリメートル、厚さ 0.5～3 ミリ メートルの冷延鋼板の亜鉛めっき加工を年間 40 万トン処理する能力があり、さらには、アルミニウム— シリコン合金めっき鋼板の製造も可能です。両ラインの入側および出側速度は毎分 180 メートルであり、 処理速度は毎分 250 メートルに達します。これらの新ラインは、鋼板に溶融亜鉛めっき（GI）からアル ミニウム－シリコンめっき鋼板製造の工程管理機能も既存の冷間圧延工場の品質管理システムに組み込 まれました。2 基の CGL 建設工事は、スケジュール通り 3 か月で完遂することができました。また、当 社はラインの据付と試運転の指導も担当しました。

プライメタルズテクノロジーズが中国河北省唐山にある HBIS 唐山鋼鉄の冷間圧延工 場向けに納入した連続亜鉛めっきライン No.5 CGL および No.6 CGL

プライメタルズ テクノロジーズ (Primetals Technologies, Limited)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、 プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライ ゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野 を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は三菱重工およびパートナーの出資によるグループ会社 で、従業員数は全世界で約 7,000 人です。詳しくは、下記 URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト： www.primetals.com.