ニュース&プレスリリース
ロンドン2020年6月 02日
ロシア・メチェル社向け、LD(BOF)転炉近代化工事が 完工
- 近代化による LD(BOF)転炉の更新
- 出鋼量の増大による生産能力の拡大
- 出鋼時間間隔の最適化
- メンテナンスフリーの炉体支持装置 – Vaicon Link
プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)は、ロシアの Mechel Group(以下、メチェ ル・グループ)より、チェリャビンスク冶金工場(ChMK)の製鋼所向けに実施した LD(BOF)転炉近 代化工事を完工、最終検収書(FAC)を受領しました。本プロジェクトの目的は、老朽化した装置の更 新、出鋼量を 160 トンに増大させることによる生産能力のさらなる拡大、ならびに、吹錬時間の短縮に よる出鋼時間隔の最適化でした。これは、チェリャビンスクの製鋼所において、プライメタルズテクノ ロジーズが近代化工事を行った 3 基目の転炉です。他の 2 基の転炉については、2011 年 8 月と 2013 年 11 月に完工し成功裏に稼働を開始しています。同時にメチェル社は、転炉からの排出物を削減するため、 新たに冷却塔と排ガス浄化プラントも設置しました。この装置はロシア西部ベルゴロドの Rosenergostal 社が供給しました。
メチェル・グループは、鉄鋼、合金鉄、石炭の生産および発電も担うロシアの大手企業グループです。 また、メチェルはステンレス鋼の大手メーカーであり、チェリャビンスク州において国内最大の一貫製 鉄所 ChMK を操業しています。ChMK では、銑鉄、鉄鋼半製品および炭素鋼/構造用鋼/工具鋼/耐食鋼な どの桁や鉄道レールのような大型製品を含む長尺の条鋼や鋼板など幅広い製品を生産しています。
今回の転炉近代化工事は、転炉製鋼所の年産能力を向上する拡張計画の一環として実施されました。当 社は、基本および詳細エンジニアリングを担当するとともに、炉体、トラニオンリング、スラグシール ド、およびメンテナンスフリーの炉体サスペンション装置など、中核となる構成部品を供給しました。また、転炉の傾動装置と AC モーターを更新し、関連の基本オートメーションシステムを組み込みまし た。また、現場における据付および試運転の指導も担当しました。
ロシアのメチェル・グループチェリャビンスク冶金工場(ChMK)の製鉄所向けにプ ライメタルズテクノロジーズが近代化工事を完工した LD(BOF)転炉
プライメタルズ テクノロジーズ (Primetals Technologies, Limited)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、 プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライ ゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野 を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は三菱重工およびパートナーの出資によるグループ会社 で、従業員数は全世界で約 7,000 人です。詳しくは、下記 URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト: www.primetals.com.