ニュース&プレスリリース
ロンドン2020年11月 03日
中国のHBIS 集団より、BOF 転炉からKOBM 転炉への改 造工事を受注
- 底吹きシステムと新しいプロセス制御システムの導入
- 新しいKOBM 転炉は吹錬処理時間を短縮し、鋼の清浄度を改善
- 向上した鋼質は自動車産業のニーズに合致
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)はHBIS 集団邯鄲鋼鉄(以下、HBIS 集団)より、中国河北省邯鄲にある同社製鉄所の既設BOF 転炉を、オートメーションシステム一式を含めてKOBM(Kombinierter Oxygen Blown Bottom Maxhütte)転炉にアップグレードする改造工事を受注しました。BOF 転炉に比べて、KOBM 転炉は上底吹きの複合転炉であるため、鋼浴の撹拌性が向上し、冶金反応がより平衡に近づきます。また、生石灰インジェクションによって、迅速なスラグ生成と、優れたプロセスおよびスロッピング制御が実現します。よって、吹錬処理時間が短縮され、出鋼時の溶鋼中の炭素-酸素平衡値が低下し、スラグ量とスラグ中の酸化鉄量低減により歩留まりが改善され、介在物と不純物が最小限に抑えられることで清浄度が一層高い鋼を溶製できるようになります。こうして向上した鋼質は、特に自動車産業のニーズに合致します。その上、この新しい転炉は、出鋼時の取鍋添加物のほかに、生石灰添加にかかるコストも節減します。
HBIS 集団は、当社製KOBM 転炉の豊富な納入量、最新の製鋼技術に関して当社が有するプラントエンジニアリング、冶金、プロセス、オートメーションの複合的ノウハウを評価しています。当社と、フォーチュン500 に名を連ねるHBIS 集団は、これまで14 年以上にわたり、新プラント建設、既存プラント改造および近代化、ライフサイクル管理、自動化とデジタル化について協力してきました。
プライメタルズテクノロジーズは、集団邯鄲鋼鉄の既設BOF 転炉をオートメーションシステム一式を含めてKOBM 転炉にアップグレードする予定です。
プライメタルズテクノロジーズ (Primetals Technologies, Limited)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は三菱重工およびパートナーの出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000 人です。詳しくは、下記URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。公式ウェブサイト: www.primetals.com.