ニュース&プレスリリース
ロンドン2021年8月 19日
ドイツ、BGH フライタール製鉄所向け AOD 転炉新設 工事完工
- 柔軟な生産を実現
- 原材料、耐火物、電力、資材の消費を削減
- 処理時間の短縮により生産効率を向上
- 最終製品品質の一層の向上
プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)は、ドイツの鉄鋼メーカー、BGH エデルシ ュタールヴェルケ社(BGH Edelstahlwerke GmbH)向け AOD 転炉新設工事を完工し、最終検収書を受 領しました。本工事により同社のザクセン、フライタール製鉄所が拡張し、既存の VOD プラントの生 産負担量が低減します。低い設備投資コストで生産の柔軟性が上がり、原材料、耐火物、電力、操業用 資材の消費が削減されます。また、処理時間が短縮されるため、生産効率と最終製品品質が向上します。 ステンレスと特殊鋼の年間生産量は合計 12 万トンとなる予定です。本工事は 2019 年初頭に受注しまし た。
本工事で当社が供給したものは、AOD 転炉(50 トン)、合金・骨材システム、ドッグハウス、一次ガ ス冷却システム、補助付帯設備、オートメーションなどの電機システムです。エンジニアリング全般、 据付と試運転の指導、現場での操作トレーニングも担当しました。既設プラント内への AOD 転炉新設 のため、建屋の高さ制限に対応した特別なソリューションを考案し、操業を妨げることなく、短期間で 導入を完了しました。
BGH エデルシュタールヴェルケ社はオーナー経営の中規模グループ企業で、ドイツとポーランドに複数 の独立した生産会社を保有しています。フライタール製鉄所(BGH Edelstahl Freital GmbH)は BGH グループ内最大の製鉄施設で、電気炉、二次精錬設備、インゴット鋳造設備、水平式連鋳機からなるミ ニミル製鉄工場です。後工程では、粗ブロックミルと線材圧延機で圧延処理が行われます。高合金、高 速度鋼、ニッケルベース合金から、厳しい使用に耐える直径 5 mm ~160 mm の線材と棒材が製造され その品質はシングルバー焼戻しライン、ピーリングライン、ポリッシングライン、最新の超音波クラッ ク検出装置が確かなものにしています。当社は、2013 年に線材圧延機の自動化と駆動システムの近代 化、2017 年には電気炉の近代化を行いました。
ドイツ、BGH エデルシュタールヴェルケ社のザクセン、フライタール製鉄所に新設さ れたプライメタルズテクノロジーズ製 AOD 転炉
プライメタルズ テクノロジーズ (Primetals Technologies, Limited)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリン グ、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタ ライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる 分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は三菱重工およびパートナーの出資によるグループ 会社で、従業員数は全世界で約 7,000 人です。詳しくは、下記 URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp