Press Releases
最新情報

ニュース&プレスリリース


ロンドン2024年7月 17日

アルセロールミッタル ポーランド向けエネルギー効率の高い排ガス処理プラント完工

  • ドライダストのリサイクル率を引き上げ、エネルギー消費量を削減し、グリーンクレデンシャルを高める排ガス処理プラントを導入
  • メンテナンスの必要性を継続的に低減

プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)は、アルセロール ミッタルがポーランド、シレジア自治州ドンブロヴァ グルニチャに持つ拠点のNo. 2 高炉向け排ガス処理プラント新設を完工し、最終検収証(FAC)を受領しました。 アルセロールミッタルは、「Smarter Steels for People and Planet(人と地球のためのよりスマートな鋼材*)」を目指し、同社の事業活動による環境への影響を最小限に抑えることに注力しており、 より高効率でエネルギー使用量がより少なく、CO2排出量を大幅に削減する革新的な製銑・製鋼プロセスに投資しています。 この排ガス処理プラント新設はその一環として2021年に受注していました。(*参考和訳) 

排ガス処理プラントは、あらゆる高炉設備に不可欠なコンポーネントであり、高炉からの排ガスを環境基準に準じたものにする役割を担っています。 

先進技術  

新設された排ガス処理プラントは、高炉からの排ガスを、排出口から既設のガスネットワークに送る設備一式を備えています。 プライメタルズ テクノロジーズは、サイクロン、ウェットスクラバー、ミスト分離器などの主要コンポーネントを供給しました。 本工事により、リサイクルするドライダストの回収率が向上し、廃水処理量を低減することができました。 また、プラントと下流ユニットのエネルギー効率が改善され、メンテナンス関連の労働力が削減されたことで、 プラント全体の運転コスト効率が向上し、事業のグリーン クレデンシャルが高まりました。

プロジェクトの卓越性

排ガス処理プラントの建設工事は、コンソーシアム パートナーであるMostostal Zabrze Realizacje Przemyslowe(MZRP)が担当しました。 解体と建設のための操業停止期間は90日間であったため、主要ユニットは高炉操業と並行して建設され、操業停止期間中に行う作業を最小限に抑えました。 建設されたモジュラーユニットは、1000トンクレーンで所定の位置に収められました。

世界のリーダー

アルセロール ミッタルは、世界をリードする鉄鋼・鉱業企業です。ポーランドでは同国南部で6つの工場を運営し、圧倒的な生産量を誇っています。 また、建設、運輸、鉱業向けの形鋼、レール、継手の他、自動車産業や家電製品向け鋼板など、幅広い製品を製造しています。 ドンブロヴァ グルニチャ工場は、重量形鋼の生産に特化しており、 長さ120メートルのレールを生産できる世界でも数少ない工場のひとつです。 
 

プライメタルズ テクノロジーズ製排ガス処理プラントの建設で、 1000トンクレーンがダウンカマーの最終ピースを所定の位置まで運ぶ

アルセロール ミッタルドンブロヴァ グルニチャ工場のNo. 2 高炉に新設されたプライメタルズ テクノロジーズ製排ガス処理プラント


プライメタルズテクノロジーズPrimetals Technologiesは本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は、三菱重工グループの100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。 

公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp